野球を通じた異文化交流2006

日本にいながらアジアの野球を
206/11/11 東京ドーム
日本にいながらアジアの野球を

 パシフィックリーグの詳細時刻入り日程が発表となったり、中日ドラゴンズの公式Twitter群の閉鎖とFacebookへの移行が発表となったり、色々と慌ただしい状況でありますけども、それよりも何よりも北海道日本ハムファイターズの糸井嘉男選手と八木智哉選手対オリックス・バファローズの木佐貫洋選手と大引啓次選手、赤田将吾選手の2-3の交換トレード発表で全部が全部吹っ飛んでいる昨今でありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 お互いに請われて……と言う形でもあるでしょうし、補強のポイントというのもあるんでしょうけども、両チーム共に「顔」な選手同士のトレードというのに中々飲み込めない皆さんも一杯だと思うんですけど、このへんはもうそういう世界でしか無いのでと言う形で。生え抜きでってのが難しい世の中になってきたのかしら、なんて思っていたり。ただまぁ、私自身がプロ野球を楽しむのに若干、むしろ相当光のあて方が真っ直ぐでないので、アレなんですけども、何がいい何が悪いの二元論で見ず、プロ野球が楽しいでいてくれれば嬉しいんだけどなぁ、なんて感じている昨今であります。

 ミクロな所で行けば、京セラドーム大阪やほっともっとフィールド神戸のルール啓蒙ビデオが完全にお蔵入りになってしまうのはちょっともったいなぁと。これでもかって勢いの赤大将推しのあのビデオ、ものすごく大好きだったんですよね……。
 
 
 さて、今回は再構築のエントリー。2006年11月11日に東京ドームで行われた2006年の異文化交流、KONAMI CUP アジアシリーズ2006のGAME6 La Newベアーズと三星ライオンズの試合で見た色々をお届けしていきます。

 前年は千葉ロッテマリーンズが出場した決勝のみの観戦だったアジアシリーズ。色々と口さがない人がアジアシリーズをさして「罰ゲーム」と言っていましたが、マニア的には他国のプロ野球や応援、今で言うところの球場エンターテイメントに触れることが出来る、そんな話がしっかりと伝わってきていました。

 そこで2006年は(今で考えると本当にもったいないんですけど、)日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズの登場する試合ではなく、KBO勝者である三星ライオンズとCPBL勝者であるLa Newベアーズの試合が行われるGAME6を観戦に東京ドームへと足を運んでいました。

 この頃から普通に放送を担当していましたので、東京ドームに到着したのは18時30分を過ぎたあたり。試合開始まではまだまだ時間がありましたが、セレモニーだとか色々を考えるとちょっと遅い時間帯。普段よりも人気の少ない場内に入って目に入ったのは……NPBの面々とは一線を画する、海の向こうのゆかいな仲間たちだったのであります。

 ※今回、再構築にあたってちょっと大人な表現を書くセクションが多いかもしれません。夢は夢の間までいたい、なんて皆さんはさっくりと流してください。

 
 

※画像をクリックするとポップアップして大きく表示されます。なお、ギャラリー表示はパソコンやスマフォ、タブレットPCなどのみの対応で、一部のフィーチャーフォンで表示できる機種もあるそうですが、基本的には対応しておりません。また、フィーチャーフォンやニンテンドーDSブラウザ、PSPブラウザなどでは、キャプションが付くまで画像を見ることが出来ないようです。申し訳ございませんが、対応機種で御覧ください。

 カメラを取り出した直後の一枚目が今回の一番上の写真なんですけど、実はこの直前に三星ライオンズのマスコット、ブレオ(オスもメスも変わらずブレオさん。名称の細かい設定があるみたいですけど、後述のリンクで)のひとりが頭をとって、アクロバットを魅せるという衝撃の場面に出くわしていたんです。その辺の話は実は2005年からありまして、2006年にKBOとCPBLのカードを見に行こうと思った原動力がそこにあったりするんですよね。

 この辺の色々は後日談としてBBコラムの#36「アジアマスコット事情」で書かれているんですけど、のっけから見た衝撃の姿にドキドキしてしまう私。日本のキャラクターたちの常識にとらわれない、かの国の常識っていうのをいきなりがつんと肌身で感じさせられたような、そんな気がしました。日本プロ野球の常識やお約束は韓国や台湾の場内演出のお約束と一緒ではない、そんなことを見せつけられたような気がします。

 とりあえず、両チームのキャラクター……。三星ライオンズのマスコットがブレオさん、La NewベアーズのマスコットがBOBE(ボビー)さんなんですけども、造形とかその雰囲気は一世代か二世代前あたりのNPBのゆかいな仲間たちのような印象ってのが一番最初、でしょうか。まだ、生ではお会いしていない、プロ野球珍プレー好プレーの中で見る球団マスコットのような、そんな印象が。特にブレオさんたちのインパクトがものすごく、なにかこう……なんともいえぬオーラをびんびんに感じていました。
 
 

 オープニングセレモニーまでは自由に動いていたブレオさんとBOBEさん。いよいよ選手や監督がフィールドに登場しますというところで、ベンチ前に移動、チームのメンバーを迎えていくという形であります。このときはとりあえず三塁側の三星ライオンズ側で待機していたんですが、目的はもちろん当時の三星ライオンズの監督を務められていた宣銅烈さん。がちがちのウサギファン一家だったオサナイ家にあって、色々な意味でねじ曲がっていたオサナイ少年は宣銅烈さんがウサギさんを押さえるたびにほくそ笑んでいた(一方、他の家族はいらいらしていましたが(笑))、そんな記憶があったので、宣銅烈さんは撮っておきたかったんですよね。

 そんなわけで監督である宣銅烈さんを迎え入れていくブレオさん。韓国は儒教文化の国ってイメージが強かったので、監督という目上の人には最敬礼なんだなぁとか、どうでもいいところで感心していました。それにプラスして、女子のブレオさんのインパクトが凄すぎて、目が離せなくなっている自分がいました(笑)。
 
 
 一塁側のLa NewベアーズのBOBEさんは……雰囲気こそ普通なんですけど、マーくんもびっくりな顔の大きさとつぶらすぎる瞳が何かを訴えているような、そんな気が。インパクトという部分ではそんなに衝撃ではないんですけど、よくよく見ていると、引き込まれて言ってしまう何かがあるような、そんな気がします。
 
 

 さて、試合開始後は両サイドとも特色を生かした応援が。いつもの応援を東京ドームでと言う形だったみたいなんですけど、この形式はNPBの皆さんが面食らっていたというか、慣れていなかった様子。普段、応援は外野スタンドで、球場演出はフィールドでと言う流れでやっていると、都市対抗野球的なお立ち台での色々ってのは中々難しかったんじゃないかなぁと、そんな風に思います。

 一方、こういう形式で普段からやっていると思われるKBOのみなさんやCPBLのみなさんは生き生きと応援していたような、そんな印象が。前年も三星ライオンズさんの色々は見てたはずなんですけど、光をどう当てるかで見えてくるモノ、感じるモノが違うんだなぁと改めて思います。とりあれず、同じような雰囲気でも、両国の応援風景は全然違う様子。三星ライオンズさん(後に韓国の応援スタイルだと言うことに気づきますが)の方はバリッと決めた応援団長がチアの皆さんと一緒に盛り上がっている、一種のショーのような感覚。La Newベアーズの方は日本の外野応援団の空気感をさらに派手にしたような感じで応援が入りつつ、球団のチアの皆さんがそれに併せて踊っていくという、そんなスタイルで。後に応援団と共に試合中に踊るってのはM☆SPLASH!! が取り入れていったりするんですけど、このときは色々な意味で目から鱗でした。

 とりあえず、両チームとも、日本にいらっしゃっている地元の皆さんや留学生、遠征組と入り乱れている感じだったんですが、La Newベアーズの応援を見ていると、なんとなく日本の外野スタンドで見たことがあるような皆さんが。これは2008年のアジアシリーズまで同じような光景が見えるんですけど、ちょっと懐かしいCPBLの応援を楽しんでいる日本の皆さんがいらっしゃったんですよね。

 あとは……三星のチアの皆さんはどちらかと言えばきれい系、La Newのチアの皆さんはどちらかと言えばかわいい系なのかな、なんて見ていたり。この辺、お国柄というか、趣味嗜好動向が見えて楽しかった思い出があります。
 
 

 両サイドの様子をうかがってから、改めて接近してみようとまずは三星ライオンズサイドから攻めていった私。国際大会らしい場内アナウンスにグッときながら、ブレオさんたちやチアの皆さんのアクトを見ていきます。ダンスのキレとか動きは本当に凄いブレオさんたちなんですけど、前述のBBコラムの#36「アジアマスコット事情」でB・Bが「ダンサーの衣装」と言う表現をしていましたけど、なんかもう諸々納得でした。

 とりあえず、中断ぐらいから様子をうかがって、ステージサイドにスペースを発見。せっかくだからと近づいて撮ってみようと、そんな風に思っていた私。チアさんの衣装が衣装だったので、色々と誤解されないだろうかとドキドキしながらだったんですが、この当時はトータルではなくほとんどゆかいな仲間たちだけだったので、何の問題もなかったようです(笑)。そんなこんなで近づいてブレオさんたちの動きを見ていたんですけど、見た目のインパクトはハンパ無かったり、お客さんの前で給水していたりと、ハンパ無いシーンの連続で、カルチャーショックにうちひしがれていたんですけど、自軍のピンチを迎えたときのブレオさんたちの動きを見て、何かこう……見えてきていました。

 ドシッと構えたブレオさんのメス……の姿は姿でインパクトがありましたが(笑)、正座して祈りを捧げているブレオさんのオスを見て「国やチームが変わっても、その立ち位置の考え方が違っても、彼らの「『チームに勝利を呼び込もうとする気持ち』には変わりがないんだ」と、そんなことを思っていました。正座をして祈りを捧げているシーンはたぶんそのままのストレートな気持ちだったと思うんですけど、そのストレートさがびんびんに響いていました。
 
 
 しばらく応援団と一緒に応援していたブレオさんたちが引き上げていくようで、一緒についていってみたんですけど、お客さんにさくさくお声がけされたり、その応対っぷりは見た目のインパクトよりは薄く(笑)、普通。ただ、カメラをお願いしますと判断して、自分で一眼レフを持って撮りに行くとは思わず、その光景を撮れたことはとても嬉しかったです(笑)。

 しばらく様子をうかがい、私もポーズをお願いしようとして困ったのが言葉の問題。NPBの面々であれば、普通に言葉を理解してくれるのでがんがんに声をかけていっていましたけど、流石に韓国のライオンさんには躊躇してしまいまして……。ただ、こういうときは言葉じゃなくて気持ちのようで、しっかりとおふたりに何かしらが伝わってくれた様子。しっかりとポーズをとってくださいました。その後、二人はゆっくりまったりと引き上げ。その様子は色々な意味でシュールでした(笑)。
 
 

 ブレオさんたちの色々を見終えた後は一塁側に戻り、同じように接近戦で見ていく事に。ちょうどフィールドでの出番を迎えていたようで、網越しに踊る皆さんを撮りつつ、やっぱりこう……引き込まれてしまう瞳の輝きが気になって仕方がありませんでした。なんでしょう、若干のしまじろうを感じるというか、いい意味でのチープさを感じていたんですけど、そのチープさがある中でチアの皆さんのアクトに遜色ない動きを魅せるとか、そのギャップに萌えていました(笑)。

 その後、いったん三塁側に戻って、そこから見えるBOBEさんを。三市を撮って欲しいと願うBOBEさんの姿が反対から見えて、ブレオさんたちの色々を感じたときと同じ「『チームに勝利を呼び込もうとする気持ち』には変わりがないんだ」と言う、そんなハートを感じていたり。ただ、角度によってつぶらな瞳がものすごく邪悪に見えるんだなぁと、そんなことも思っていました(笑)。

 締めくくりは接近戦。応援団席の横に付け、BOBEさんの様子を見ていきます。フィールドでも感じた、チアの皆さんのアクトと遜色ないレベルで踊るBOBEさんてのは内野応援席でも同様。NPBではちょっと懐かしい形になってしまったバット型メガホンを使って応援している姿や、チアの皆さんとコラボしている姿は本当に新鮮で。このときは角度が問題なかったので、邪悪な空気感は見えてきていませんでした。

 ただ、BOBEさんの衝撃は給水風景、でしょうか。ブレオさんたちはその構造からそんなには違和感なく(実際ありますけど(笑))給水していましたが、BOBEさんはヘッドの構造その他の都合でカパッとやる以外に方法が無く、さらに立て続けの激しい動きに(変な意味じゃなく)空調が控えめの東京ドームでも相当熱いようで、ヘッドを軽く揚げて給水したり扇いでもらったりしていました。こういうシーンは日本では考えられない状況なんですけど、台湾では何の違和感もないようで。こういう異文化を目の当たりに出来るという意味でもアジアシリーズは本当に楽しかったんですよ。

 こういう姿がよくないと思うのは日本での常識であって、彼の地では何の問題もないと。それをとやかく言うんじゃなくて、そういう文化なんだと気づいていくと、さらに広がっていくんだなぁと。そんな広がりをリアルに感じていたKBOのチームとCPBLのチームの試合でしたし、応援風景だったんですよ。アジアシリーズの盛り上げる側の色々は文章としてB・Bのコラムを見るだけだったんですけど、他国の皆さんの色々に関して、現場で直に感じられたのは本当に嬉しかったんですよね。とまぁ、アジアシリーズでNPBの皆さんのいいところをしっかりと吸収して、自分たちの色々に生かしてきていた、そんな姿が翌年、そして翌々年のアジアシリーズで目の当たりにしてくんですけど、各国の皆さんが見たNPBのゆかいな仲間たちやチアのアクトってのも、向こうの皆さんにとっては衝撃だったんだろうなぁと思ったりしていました。

 そんなこんなで異文化交流を肌身で感じつつ、和太鼓を使ってリードをとっていくLa New応援団のおねーさんにグッと来たり、チアの皆さんといちゃいちゃしている体のBOBEさんを見て、チームの一体感を感じたり、何となく7の南国ムードをチアの皆さんたちから感じたり、見るモノ感じるモノすべてが新鮮な、アジアシリーズのGAME6の様子だったんですけど、2007年の状況は全く分からないながら、NPBの出場チームがどこであれ、KBOとCPBLの試合は必ず見ようと、そんな事を心に誓う私でありました。
 
 
 実際、2007年もアジアシリーズを観戦するんですが、そこでは衝撃的な事があり、違う衝撃に繋がっていくんですけど、それはそのエントリーの時にビシッと書いていきたいと思います。
 
 
 さて、次回は再び2012年のエントリー。次回は横浜スタジアムで行われた日本生命セ・パ交流戦、横浜DeNAベイスターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの試合で見た色々をお届けしていきます。スターマンさんとクラッチさんとクラッチーナさんが織りなすコアな時間を見ていただくんですけど、色々な意味で斜め上を行くネタの数々に笑わされてしまっていたんですけど、その辺をガッツりと見ていただきたいと思います(笑)。
 
 

 
 

著者紹介

オサナイ タカオ観戦撮影者/コミュニティFMパーソナリティ
自身の担当番組で話すネタにと野球場に足を運んでいたら、スタジアムを盛り上げているキャラたち、そしてチアたち、
いわゆる球場エンターテイメント班のみんなの活躍に心奪われ、素敵で素晴らしいみんなの活躍を色々な人に伝えたいと
写真とテキストで綴る「Radio TRICK -光画部-」を2006年7月19日からスタート。気がつけばもう開設から10年です……。
■現在の担当番組
FM HOT893 「Weekly Hotline」 パーソナリティ
FM HOT893 「Sunday Request Line」 レポーター
FM HOT893 「Now&Know」 パーソナリティ(代打)

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